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父の事

今日は犬ネタではありません。
もうすぐ父の日です。
私の父は8年前に81歳で亡くなりました。

先日、母の実家がある新潟に法事で訪れた時、偶然、両親の若いころの写真を見つけて、写真に収めてきました。

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上の写真、右の男性が父です。(前は叔母)

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海水浴に行った時のものでしょうか。
真ん中が父、右端が母。
1951年とありますから、まだ結婚前のものです。


父は、戦争で捕虜となり、シベリア送りになる途中で逃げて、一年間朝鮮半島をさまよった末、命からがら日本に帰ってきたという経歴の持ち主です。

子どもの頃、寝る前にお話をねだると、いつもその時の話でした。
捕虜になった時、与えられた食べものは、煮豆が数粒だったとか、敵に追われて、竹の棒を咥えて水の中で隠れた話や、逃げている時に現地の家にかくまってもらったり、「うちの子になれ」と誘われたことなど、よく聞かされました。


父は新潟の田舎の生まれで、兄妹が多かったため、十分な教育を受けさせてもらえませんでした。
戦後、いったん自衛隊に入り、並々ならぬ努力をして医療関係の資格をとり、医療従事者として大阪の病院で40年勤めあげました。

趣味と言えば庭いじりくらい、職人気質で言葉少ない父でした。
午後5時半には判を押したように仕事から帰宅しましたが、それから夜11時まで家でも仕事をしていました。

食事をして、少しだけテレビを見て、寝るまでまた仕事。
そんな父にいちどだけ聞いたことがあります。

「どうしてそんなに仕事するの?」
「あんたたちのためだよ」
父はそう言いました。

私はとにかく小さいころからおとうさんっ子でした。
穏やかな父に叱られた記憶はありません。
父の自転車に姉と私、2人のせてもらって、公園やプール、スケート・・・どこにでも連れて行ってもらいました。



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上は晩年、私の勤務先でボランティアをしている時の写真です。
敷地内の草刈りや植栽のお世話をしてくれていました。

ボランティアに来ても、いつの間にか来て、もくもくと草を引き、夕方になると知らないうちに帰って行く、そんな父でした。


父はよく言っていました。

「おとうさんは泣いて頼んでも学校に行かせてもらえなかった。勉強したくても出来ないひともいるんだよ。学べる事に感謝しなさい。」

ごめんね。学費もずいぶん出してもらったけど、あまり期待にこたえられなかったな。


仕事で悩んでいるとき、父は絶対に仕事を辞めろとは言わなかった。

前の職場で、営業に配属になりそうで少し悩んでいたら、

「仕事をさせてもらえることは有難いことなんだよ。やりたくない仕事はこっちからお願いしてでもやるもんだ」

っていわれたっけ。

私が今まで仕事を辞めないで続けてきたのは、父の背中を見ていたからだと思う。

父は私が仕事で頑張っているのを喜んでくれていたから。




今の自分は、父に胸張って報告できるかな。
時々、そんな事を考えたりします。

個人的な話で失礼しました。
次回からはまたわんこネタに戻ります。
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by surusumi0406 | 2012-06-16 00:45 | Comments(10)
Commented by yura at 2012-06-16 05:02 x
いつも読み逃げでスイマセン…
素敵なお父様ですね。
昨今の飽食の時代
心も飽食になり、有り難みに欠けてますよね。
戦争を経験して、生きてこられた
方々の言葉は、重みがあります。
わたしも同じ頃、養父をなくしたのでつい重なって…
お父様の御冥福をお祈り致します。
Commented by きらさく at 2012-06-16 09:16 x
父の日のステキな日記で、朝から涙・・・・でした。
ボランティアをされている写真がとてもステキ。
優しいお顔ですね。

Commented by かいまま at 2012-06-16 20:32 x
素敵なお父様をお持ちでうらやましいです。うちの父は反面教師であるので、ほんとにほんとにうらやましいです(泣)。私も最後のボランティアをされている写真が好きです。芯がつよくておおらかな方は他人にやさしい方だと思います。その笑顔がすべてを物語っているような気がしますね。今の世にこのような方はどれくらいいるのでしょう・・・悲しい現実です
Commented by surusumi0406 at 2012-06-17 01:54
yuraさん
こんにちは。
ご訪問ありがとうございます。
yuraさんもご家族の事、書かれていましたね。
父の事を思い出しながら拝見しましたよ。

父の年代を生きた人は、貧しさや戦争体験、高度成長期と、時代に翻弄された一生だったと思うのです。

なんでも思い通りには出来なかったかったでしょうが、そんななかでも、写真のように父と母にも青春時代があったんだな~と、写真を見つけた時、うれしかった。

古い写真が出てきたこともあるんですが、亡くなって8年も経って、忘れるどころか、よく父の事を思い出すんですよ。
大切な人もわんこも、亡くなってからの年月には関係なく、いつまでも心の中に生きているんだなと思います。
yuraさんもきっとそうですよね。
Commented by surusumi0406 at 2012-06-17 02:23
きらさくさん

ありがとうございます。
写真、わたしも大好きな一枚です。
いつも、こんな顔でにこにこっとしてる父でした。

私が草木が好きで、動物好きなところは父ゆずりです。

私が拾って来たカモが怪我をしていて、父が赤チンを塗ってくれて・・(笑)
いっしょに川に放しにいったのも懐かしい思い出です。
Commented by するすみ母 at 2012-06-18 01:17 x
かいままさん
こんにちは。
コメントありがとうございます。
身内な話ですみません。父の話、これまでは人に言う事など無かったですが、月日が経ったから改めて書き留めておきたくなりました。かいままさんのお父様は厳しい方なのかな?うちも母は厳しかったから父はどちらかというと慰め役なんです。子どもの頃は、母が悪役になっていたのかもしれませんね。
Commented by なーやん at 2012-06-18 13:16 x
うっかり泣かされてしまったではないですか。
私たちが生まれる前の写真や、戦時中の話は自分の親じゃなくても貴重です。いい写真ですね。
そして素晴らしいお父さん。

人の話を聞いて自分を振り返る作業もできるし。
昨日長崎五島の父に電話して数分話しただけの父の日ですが、めったに電話にでることもないので良かったな~としみじみ。
Commented by エボママ at 2012-06-18 17:31 x
いいお話聞かせてもらいました〜( ´ ▽ ` )ノ
8年…早いですね。
スルのトイレを大急ぎで済ませ、今からお通夜に向かわれるご主人と近所で出会った事が昨日のことみたいです。
私の父もやはり9年前に81歳で亡くなったんですよね。
昨日の父の日は、久しぶりにお墓参りして私も父との思い出に浸って来ました。
戦争体験したあの世代の人は、我慢強くて一本筋が通ってて、諭してくれる言葉に本当の重みがありますね。
今でも若々しくてステキなお母様、お写真見ると面影ありますね!
Commented by surusumi0406 at 2012-06-20 20:44
なーやんさん

泣いちゃいましたか?

なーやんさんの実家は五島なんですね~。
遠くに嫁にきたもんだな~。

お父様、電話、喜ばれたと思いますよ~。

親御さん、遠くに嫁にいった娘のコト、いつも考えておられるでしょうね。
なーやんさんのブログ、親御さんも見ておられますか?
きっと楽しみにされているのでしょうね~。
Commented by surusumi0406 at 2012-06-20 22:57
エボママさん
そうですね、ほんとうにあっという間でした。
亡くなった直後よりも時間が経ってからの方が寂しくなるものですね・・・。

エボママさんもお墓参りに行かれたんですね。
ゆっくりお話ができましたか?

父母の写真、時代を感じます。
母の顔が自分の若いころと似ていて・・さすがに親子ですね(笑)
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by surusumi0406
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